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色彩への旅/Ⅲ アジア旅行記 - 色彩による大画面の絵画へ

中南米旅行の後、フランスに戻らず、日本に帰国して制作を行うことにしたフジタは、中南米で得た新たなスタイルにさらに磨きをかけるため、国内各地の旅をつづけました。

人々の衣服や民具、建物など、行く先々の気候や光、湿度によって異なって見える対象の色彩を描き分けるように、おそらく色材の選択や重ね方を模索しながら、短時間のうちに色彩豊かな作品を仕上げる技術を身につけました。このような制作手法のレッスンは、1930年代半ばに集中的に挑戦した大画面壁画や、その後の作戦記録画の制作に活かされることになりました。

第二次世界大戦後の1949年には、日本の美術界の混迷と決別するかのように、フジタはニューヨークへと旅立ちます。

《北平の力士》 1935年 公益財団法人平野政吉美術財団 © Fondation Foujita / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2021 B0520

《北平の力士》 1935年 公益財団法人平野政吉美術財団 © Fondation Foujita / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2021 B0520

《客人(糸満)》 1938年 公益財団法人平野政吉美術財団 展示期間:6/26-9/5 © Fondation Foujita / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2021 B0520

《客人(糸満)》 1938年 公益財団法人平野政吉美術財団 展示期間:6/26-9/5 © Fondation Foujita / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2021 B0520