01 展覧会について
パブロ・ピカソは20歳の頃、悲しみを抱えた貧しい人々を見つめ、青の絵具を用いて絵画にその姿を捉え、比類のない人間像を生み出しました。画家の原点である「青の時代」を超えて、実験的なキュビスムの探究、さらに円熟期から晩年に至るまで、91年の生涯を通して旺盛な制作意欲を絶やすことのなかったピカソ。その絵画は歿後から半世紀を経てなお、生きた表現の力を鮮烈に発揮し続けています。本展覧会は、国内でも屈指のピカソ・コレクションを誇るポーラ美術館とひろしま美術館が、これまで欧米の美術館の協力を得て深めてきた作品研究をもとに、絵画芸術に生涯挑んだ「描く」ピカソの制作のプロセスに焦点を当てる共同企画展です。両館の絵画コレクションをはじめ国内外の貴重な作品とともに、最新の科学技術や作品研究を通して20世紀の巨匠が遺した創造の軌跡に迫ります。
《海辺の母子像》1902年 ポーラ美術館
Mother and Child by the Sea 1902, Pola Museum of Art
©2022-Succession Pablo Picasso-BCF (JAPAN)
《酒場の二人の女》1902年 ひろしま美術館
Two Women at a Bar 1902, Hiroshima Museum of Art
©2022-Succession Pablo Picasso-BCF (JAPAN)
02 展覧会情報
ポーラ美術館開館20周年記念展
ピカソ 青の時代を超えて
PICASSO THE BLUE PERIOD AND BEYOND
- 会期
2022年9月17日(土)~ 2023年1月15日(日) 会期中無休
- 会場
ポーラ美術館 展示室1, 3
- 主催
公益財団法人ポーラ美術振興財団 ポーラ美術館、公益財団法人ひろしま美術館
- 特別協力
バルセロナ・ピカソ美術館、カタルーニャ美術館、アート・ギャラリー・オブ・オンタリオ
- 後援
スペイン大使館、インスティトゥト・セルバンテス東京