「骨と犬」

作家名
エミール・ガレ
制作年
1880年代
サイズ
高7.6 幅8.4 奥行5.6 cm

エミール・ガレ 《「骨と犬」》 1880年代

作品解説

断面が「く」の字型の煙草入れ。裁断された牛骨などの形状を模したもの。透明ガラスに青緑のサリッシュールが混入されている。右側にはガレ婦人のアンリエットが書いた詩文が線刻されている。銘文の各段落の最初の一文字”U”と”J”は四角い枠組みの中に大文字で刻まれている。銘文や犬の輪郭には、金彩がわずかに残存している。(『名作選』 2007)

刻まれている銘文は以下のものである。
Un jour un certain levrier, / Vit un os de belle apparence. / Sans se faire beaucoup prier, / Sur ce butin vite il s’elance. / Je suis bien dur, dit l’os chagrin, / Car il se plaisait fort a terre. / Sois tranquille, lui dit le chien, / J’ai le temps, je n’ai rien a faire. / Henriette Galle.
「ある日、一匹の猟犬が素敵な骨を見つけました。ゆっくり祈る間もなく犬は獲物に飛びかかりました。私はとっても硬いのよ、と悲嘆にくれた骨が言います。骨は地面がとっても気に入っていたから。静かに!犬が骨に言います。私はやることがなく、時間はたっぷりあるから。アンリエット・ガレ」