姉妹

  • 作家名 レオナール・フジタ (藤田嗣治)
  • 制作年 1950年
  • 技法・素材 油彩/カンヴァス
  • サイズ 60.8 x 45.3 cm、85.5 x 69.0 cm(額寸)
フジタ自身の手による八角形の額縁に納められた本作品は、画家が戦後パリに戻ってまもなく描いたものです。画面の大半を占めるベッドの上では、ナイトキャップをかぶり寝間着をまとった二人の少女が、カフェ・オ・レとクロワッサンの朝食をとっています。ふと食べるのを止めた左の少女はこちらを見つめ、右の少女は左側の少女の方をそっと見つめています。交わらない二人の視線からは、起きがけのけだるさが伝わってくるようです。白いナプキンには赤で、また白い食器には青で細いラインがアクセントとして施され、それらが色違いの寝間着と相まって、画家のこだわりがうかがえます。