シュルレアリスムと絵画 ―ダリ、エルンストと日本の「シュール」。2019年12月15日(日曜日)から2020年4月5日(日曜日)まで

これも「シュール」?

[ 2019/11/15 ]

成田亨とシュルレアリスム

怪獣の名は「ブルトン」「ダダ」。ウルトラ怪獣たちのアイデアの源泉はシュルレアリスム?!

フランスでうまれた「シュルレアリスム」は、日本では現実離れした幻想的な世界を描くものとして受け入れられ、しだいに「シュール」という独自の感覚が醸成されるようになりました。

「シュール」と呼ばれる日本独自の表現への展開を示すものとして成田亨(なりた・とおる)によるウルトラマン原画6点(会期中展示替えあり)を展示します。

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1966年(昭和41)から放送された日本を代表する特撮映像シリーズ「ウルトラマン」には、シュルレアリスムに関心をもつ作家が多く関わっています。原画を手がけた成田亨は、シュルレアリスムの表現を研究し、怪獣にダダイズムにちなんだ「ダダ」や、シュルレアリスムの提唱者アンドレ・ブルトンからとった「ブルトン」といった名前を用いました。また、成田とともにウルトラマンシリーズの映像化に携わり、怪獣造形を担当していた高山良策(たかやまりょうさく)は、日本のシュルレアリスムの代表的な画家・福沢一郎絵画研究所で学び、画家として活動していました。

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デジタル合成技術のない時代に、「巨大な怪獣のリアルな映像化を実現する」というテーマのもと、身近なものを組み合わせ、またあるいは変形させて組み合わせることによって、異なるスケールの世界をリアルに創りあげることに成功しました。
現実には存在しない世界を、あたかも現実に存在するものであるかのように表現するこの特撮の手法は、コラージュの異種混合の実験が導く新たなイメージの創出に通じています。