シュルレアリスムと絵画 ―ダリ、エルンストと日本の「シュール」。2019年12月15日(日曜日)から2020年4月5日(日曜日)まで

学ぶシュルレアリスム

[ 2019/11/18 ]

《用語解説》「偏執狂的=批判的」方法

ダリ独自の絵画理論で、フロイトが紹介する精神病患者の症例「パラノイア」を独自解釈したもの。この症例では、目にしたものが妄想によって別のものに見えてしまう。


あるイメージを執拗に眺めていると全く別のものに見えてしまう現象を、妄想や記憶という無意識の世界の反映ととらえて積極的に絵画制作にとりいれた。この方法によって生みだされた、ひとつの形から複数のイメージが浮かぶ「ダブル・イメージ」が、ダリの想像世界を形作った。

o-20_01

「二重影像(ダブル・イメージ)」を利用したダリの代表作。中央の人体は、馬やライオンなど、多様な読み取りができる。地平線へと続く背景に、点景として描かれたモティーフが空間の広大さを強調する。空に浮かぶ雲は地上の岩のような形と不思議な相似形をなす。