シュルレアリスムと絵画 ―ダリ、エルンストと日本の「シュール」。2019年12月15日(日曜日)から2020年4月5日(日曜日)まで

学ぶシュルレアリスム

[ 2019/11/18 ]

シュルレアリスムから「シュール」へ

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シュルレアリスム(surréalisme)は、日本では一般的に「超現実主義」と訳されます。シュル(sur)というフランス語の接頭語には、「超える」「離れる」という意味や「強度」「過剰」を意味する場合がありますが、シュルレアリスムでは後者が適用されます。シュルレアリストたちは、現実の世界に「強度の現実」すなわち「超現実」が内在すると考えました。

彼らにとっての「超現実」とは、夢や無意識の世界を解放することによって新しい価値を想像し、想像力を駆使して、夢と現実が矛盾することなく一つの世界を形作るような概念をさします。

日本の画壇では、1929年頃からシュルレアリスム風の表現が見られるようになります。しかしながら、日本の画家たちの多くはシュル(sur)を「超脱する」という意味で理解したきらいがあり、現実を超えた、現実とは異なる世界、すなわち今日の「シュール」という言葉が意味するような、現実の外にある空想世界に活路を見いだそうとする傾向がみられました。