Connections - 海を越える憧れ、日本とフランスの150年 2020年11月14日(土)から2021年4月4日(日)会期中無休 開館時間 9:00〜17:00(入館は16:30まで)

日仏150年の「美の往還」

[ 2020/10/21 ]

第4章 「フォーヴ」と「シュール」

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1920~1930年代に入ると、ヨーロッパの前衛芸術の動向が雑誌や書物などを介してほぼ同時に日本へも紹介されます。

西洋美術の最新スタイルをいち早く吸収し、独自の解釈を加えて創作に励む芸術家が現れました。1932年(昭和7)には「巴里東京新興美術展」が開催され、日本で初公開されたシュルレアリスムの作品に、三岸好太郎は強い衝撃を受けています。

また、渡仏した里見勝蔵や佐伯祐三は、ヴラマンクやユトリロの作風に大きな影響を受け、激しい色彩表現と大胆な筆致を特徴とするフォーヴィスムのスタイルを吸収して帰国します。日本で「1930年協会」(1926年)や「独立美術協会」(1930年)を結成するなど、昭和初期の洋画界に新風を巻き起こしました。

 

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【上】古賀春江 《白い貝殻》 1932年(昭和7) ポーラ美術館 / 【下】左:モーリス・ユトリロ 《シャップ通り》 1910年頃 ポーラ美術館 / 右:佐伯祐三 《アントレ ド リュード シャトー》 1925年(大正14)頃 ポーラ美術館