Connections―海を越える憧れ、日本とフランスの150年

会 期:2020年11月14日(土)~2021年4月4日(日)

開催概要

19世紀後半から20世紀初頭にかけて、日本の浮世絵や工芸品は欧米の芸術に大きな刺激を与え、クロード・モネ(1840-1926)やフィンセント・ファン・ゴッホ(1853-1890)など近代を代表する芸術家たちの重要なインスピレーション源となりました。フランスを中心として巻き起こったこの“ジャポニスム”は、欧米のデザインや、伝統を重んじるアカデミックな芸術界にまで広範な影響を及ぼします。時を同じくして、開国を機に欧化政策を進める日本では、黒田清輝(1866-1924)をはじめとする多くの学生たちがフランスへ留学し、彼らが現地で学んだ美術はその後の近代日本美術の礎となっていったのです。また、萬鉄五郎(1885-1927)や岸田劉生(1891-1929)といった大正期の個性的な画家たちの中には、ヨーロッパ留学が叶わないながらも、雑誌や画集を通してフランス美術に対する憧れと情熱をふくらませていった若者が大勢いました。文芸雑誌『白樺』などによって拍車がかかるゴッホの神格化、帰朝者の前衛的な作品による衝撃など、まだ見ぬ異国への憧憬は芸術家たちの想像力をますますかき立てていったのです。
近代化の進む激動の時代、日本とフランスという2つの国は、それぞれに新しい美の基準や感性を模索する上で、互いに必要不可欠な存在であったといえます。本展覧会は、大量のモノや情報、そして人の往来が可能となった時代に、長い歴史の中で培われてきた双方の芸術が織りなした「美の往還」を検証する試みです。また、異文化に対する憧れや好奇心によって生み出された幻想や、ある種のズレにも着目し、国際的に活躍する現代アーティストの作品を通して、異文化理解の本質や魅力にも迫ります。

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クロード・モネ《ヴァランジュヴィルの風景》 1882年
ポーラ美術館

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山口晃《新東都名所 「芝の大塔」》 2014年(平成26)
ミヅマアートギャラリー
©YAMAGUCHI Akira,Courtesy of Mizuma Art Gallery

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黒田清輝《野辺》 1907年(明治40)
ポーラ美術館

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森村泰昌《肖像(ファン・ゴッホ)》
1985年(昭和60) 高松市美術館

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フィンセント・ファン・ゴッホ
《ヴィゲラ運河にかかるグレーズ橋》
1888年 ポーラ美術館

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ポール・セザンヌ《砂糖壺、梨とテーブルクロス》 1893-1894年
ポーラ美術館