Connections - 海を越える憧れ、日本とフランスの150年 2020年11月14日(土)から2021年4月4日(日)会期中無休 開館時間 9:00〜17:00(入館は16:30まで)

日仏150年の「美の往還」

[ 2020/10/21 ]

第1章 ジャポニスム-伝播する浮世絵イメージ

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1867年、第2回パリ万博が開催され、日本が正式に初参加を果たします。

フランスと日本の「美の往還」の歯車が本格的に動き始め、フランスを中心とする西洋では「ジャポニスム」が盛り上がりをみせていきます。モネやゴッホは浮世絵をコレクションし、その斬新な構図や色使いを自作に取り込んでいます。歌川広重や葛飾北斎といった浮世絵師が世界的に人気があり、日本の象徴とみなされているのは、このジャポニスム現象がもたらしたある種の「幻想」であるといえます。

現代美術家の山口晃(1969-)が、浮世絵の表現を踏襲して描いた現代の街並がユーモラスに感じられるのも、ジャポニスムを介して、浮世絵が日本人にさえも最も身近な「日本の伝統」として認識されているためでしょう。

 

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【上】左:歌川広重 《名所江戸百景 上野清水堂不忍ノ池》 1856年(安政3) 東京藝術大学[展示期間:2021年3月7日-4月4日] / 中央:クロード・モネ 《ヴァランジュヴィルの風景》 1882年 ポーラ美術館 / 右:エミール・ガレ 《雪景文花器》 1897-1900年頃 ポーラ美術館 /【下】山口晃 《新東都名所「芝の大塔」》 2014年(平成26) ミヅマアートギャラリー © YAMAGUCHI Akira, Courtesy of Mizuma Art Gallery