プレスリリース
11/9
2013
「ルノワール礼讃-ルノワールと20世紀の画家たち」展・プレスリリース
2013.11.09
開催趣旨
「美しく描かなければならない」―ピエール・オーギュスト・ルノワール(1841-1919)は晩年、年少の画家ピエール・ボナールにこのように語ったといわれます。ルノワールはその若き日、同時代的な主題を描いた印象派としての活動で知られますが、画業の後半期においては、人物像や花、そして古典的な裸婦を主題に、情感を込めた筆致によりたゆむことなく美を追求し続けた画家として、同時代の
多くの作家たちから尊敬されるようになります。
ルノワールとその芸術は、コレクターや批評家のみならず、20世紀の若き芸術家たちの眼をいかに魅了したのか。ポーラ美術館に収蔵されているルノワール作品のうち計14点を、4つのセクション「花」「女性像」「裸婦」「南フランスと地中海」に分けて、その芸術の特徴と魅力を再考するとともに、パブロ・ピカソや梅原龍三郎など、ルノワールの影響を受けた同時代の西洋および日本の作家の作品を
あわせた計52点の作品により、20世紀前半における「ルノワール礼讃」の様相を探ります。