プレスリリース

モネ、風景をみる眼―19世紀フランス風景画の革新 リリース

開催概要

「モネは眼にすぎない、しかし何と素晴らしき眼なのか」。
セザンヌの言葉は、生涯、戸外の光の表現を追求し続けた画家モネにもっともふさわしい賛辞ではないでしょうか。しかし彼の眼は、自然の風景から受け取る感覚的で瞬間的な印象を捉えていただけではありません。モネは後年、自らの記憶の中で純化された、画家の内なるヴィジョンともいうべき、喚起力に満ちた風景を描いていきます。また彼の絵画では、従来の遠近法とは異なる空間の表現が展開していくことがわかります。印象派を代表するこの画家については、光と色彩、筆触分割、あるいは近代都市の主題といった観点から、これまで何度も取り上げられてきましたが、国内有数のモネ・コレクションを誇る国立西洋美術館とポーラ美術館の共同企画である本展覧会では、絵画空間の構成といいう観点から、他の作家の作品との比較を通して、風景に注がれたモネの「眼」の軌跡をたどります。モネ作品36点を中心に、マネからピカソまで、2つの美術館のコレクションから選び出した同時代の主要作品の数々をあわせ、全5セクション、総数約100点の作品によって、モネがカンヴァスの上に作り上げていった絵画空間の独自性を明らかにします。

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