コレクション企画

ポーラ美術館の名作絵画

会 期:2020年11月14日(土)~2021年4月4日(日)*臨時休館あり
会 場:展示室2

 

ポーラ美術館の絵画コレクションは、19世紀の印象派絵画から20世紀の抽象絵画に至るまで、質の高い作品によって美術の展開を辿ることができます。今回の常設展示では、「かたち」と「色彩」という二つの観点から、名作絵画の興味深い特徴を繙いていきます。第一のセクションでは、立体である彫刻作品との比較を通じて、あらためて名作絵画の「かたち」にまつわる特徴を浮き彫りとしていきます。彫刻と絵画を比較した際に、絵画独自の表現方法として挙げられるのが、色彩の使用です。「色彩」に魅了された画家たちは、日々の鍛錬の中でその効果を細やかに検証しながら、自らの独創的な表現に辿り着きました。第二のセクションでは、独自の色彩表現に取り組んだ代表的な作家たちを、さまざまな角度からご紹介します。

オーギュスト・ロダン 《ナタリー・ド・ゴルベフの肖像》 1905年頃 大理石

オーギュスト・ロダン
《ナタリー・ド・ゴルベフの肖像》 1905年頃 大理石

エドガー・ドガ 《スパニッシュ・ダンス》 1885-1890年頃 ブロンズ

エドガー・ドガ
《スパニッシュ・ダンス》 1885-1890年頃 ブロンズ

ピエール・オーギュスト・ルノワール 《レースの帽子の少女》 1891年 油彩/カンヴァス

ピエール・オーギュスト・ルノワール
《レースの帽子の少女》 1891年 油彩/カンヴァス

エドガー・ドガ 《踊り子たち》 1900-1905年頃 パステル/紙(厚紙に貼付)

エドガー・ドガ
《踊り子たち》 1900-1905年頃 パステル/紙(厚紙に貼付)

色彩と現象

色彩には私たちの心を動かす力があります。人間の知覚する色とは、物体にあたった光が反射するときの波長の特性のちがいという物理学的な現象にすぎません。しかし、四季折々に移り変わる自然の風景や、豊かに実る果実のように、絵画においても明るい色遣いの作品は気持ちを楽しくさせ、暗い色の絵画は寂しさや深い精神性を感じさせます。画家たちは対比や混色など、色彩を巧みに用いて画面を作り上げ、幻想的な主題や抒情的な場面、堅牢な構図やあふれる躍動感を表現してきました。絵画作品において用いられる色彩とは、単なる物理学的な現象を越えた、作家からのメッセージと言えるでしょう。このセクションでは、ポーラ美術館の絵画コレクションに、色彩の探究という側面から光を当てます。画家たちによる色彩表現への探究と挑戦をお楽しみください。

オディロン・ルドン 《日本風の花瓶》 1908年 油彩/カンヴァス

オディロン・ルドン
《日本風の花瓶》 1908年 油彩/カンヴァス

ジョルジュ・スーラ 《グランカンの干潮》 1885年 油彩/カンヴァス

ジョルジュ・スーラ
《グランカンの干潮》 1885年 油彩/カンヴァス