モネとマティス―もうひとつの楽園

会 期:2020年6月1日(月)~11月3日(火・祝) *臨時休館あり

*作品リストは2020年8月28日時点の情報です。
*新型コロナウイルス感染拡大の影響により、出品作品に変更が生じる可能性があります。

以下の日程で予定しておりました講演会、イベントにつきましては開催を見合わせております。何卒ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
・4月25日(土)14:00-15:30
 記念講演会「モネとマティスー睡蓮の理想郷と室内の楽園」[講師:木島俊介(ポーラ美術館館長、本展監修者)]

・5月16日(土)、6月20日(土)、7月18日(土)、8月22日(土)、9月19日(土)、10月17日(土)各回14:00-14:40
 ギャラリートーク

開催概要

19世紀から20世紀にかけて、急速な近代化や度重なる戦争などの混乱した社会状況のなか、「ここではないどこか」への憧れが、文学や美術のなかに表れます。なかでもクロード・モネ(1840-1926)とアンリ・マティス(1869-1954)は、庭や室内の空間を自らの思うままに構成し、現実世界のなかにいわば人工的な「楽園」を創り出した点において、深く通じ合う芸術家であると言えます。
モネは19世紀末、近代化するパリを離れ、ジヴェルニーに終の住処を構えます。邸宅の庭で植物を育て、池を造成し、理想の庭を造りあげたモネは、そこに日々暮らしながら、睡蓮を主題とした連作を制作しました。南仏に居を構えたマティスもまた、テキスタイルや調度品を自在に組み合わせ、室内を演劇の舞台さながらに飾り立てて描きました。こうしたモティーフは、南仏の光とともにマティスのアトリエと作品を彩ったのです。
モネの庭と、マティスの室内。彼らの「楽園」は、欠くことのできない主題であると同時に、制作の場であり、生きる環境でもありました。本展覧会では、ふたりの芸術家がいかにして「楽園」を創り上げ、作品へと昇華させていったのかを検証します。

クロード・モネ《睡蓮の池》1899年_ポーラ美術館

クロード・モネ《睡蓮の池》1899年 ポーラ美術館

アンリ・マティス《リュート》1943年_ポーラ美術館

アンリ・マティス《リュート》1943年 ポーラ美術館

みどころ1. 印象派の画家モネとフォーヴィスムの画家マティス。対照的な2人に焦点をあてた初の展覧会

絵画制作の上での理想的な環境という「楽園」を追い求めたモネとマティス。舞台装置を設えるように、自身の描きたい空間をまずは現実の世界に創りあげたうえで、絵画に描いています。ふたりにとっての「楽園」であるアトリエや庭を、描かれた作品とともにご紹介し、対照的な2人の画家に共通する作品制作の背景に迫ります。

クロード・モネ写真2

アンリ・マティス写真【大】

みどころ2.国内21ヵ所から、モネとマティスの名品約70点が箱根に集結!

国内21ヵ所から、モネとマティスの作品約30点の名品を借用し、当館収蔵のモネ作品19点、マティス作品8点と合わせて約70点を展覧します。

アンリ・マティス_鏡の前の青いドレス_1937.京都国立近代美術館230x306

アンリ・マティス《鏡の前の青いドレス》
1937年 京都国立近代美術館蔵

クロード・モネ《ポール=ドモワの洞窟》茨城県近代美術館

クロード・モネ《ポール=ドモワの洞窟》
1886年 茨城県近代美術館

 

みどころ 3.2020年はモネの生誕180周年。この記念年に、モネの代表作「睡蓮」シリーズ7点を展示します

モネがジヴェルニーの敷地に造りあげた庭は、描きたいモティーフを理想的な状態にコントロールできる楽園でした。そのこだわりは近くの川から水を引き、池をつくったほどです。時間と労力をかけて現実に築いた「楽園」をもとに描いた「睡蓮」の連作を、初期から最晩年にいたるまで7点展覧します。

クロード・モネ《睡蓮の池》

クロード・モネ《睡蓮の池》1899年
ポーラ美術館

クロード・モネ《睡蓮》アサヒビール大山崎山荘美術館

クロード・モネ《睡蓮》1907年
アサヒビール大山崎山荘美術館

モネ《睡蓮》おすすめ用

クロード・モネ《睡蓮》1907年
ポーラ美術館

 

みどころ 4.日本で約10年ぶりにマティスの大規模展を開催。

日本国内のコレクションが少なく、まとめて見られる機会の少ないマティス。「自分の絵のなかに完全な調和を作り上げたという感じを持つまで続ける」と語ったマティスの創作へのこだわりを、油彩画30点をはじめ、挿絵本など幅広いジャンルの作品からひもときます。

マティス《ミモザ》

アンリ・マティス《ミモザ》
1949年 池田20世紀美術館

マティス《赤い室内の緑衣の女》

アンリ・マティス《赤い室内の緑衣の女》
1947年 ひろしま美術館