ポーラ美術館 コレクション名作選

会 期:2019年8月10日(土)-2019年12月1日(日) *会期中無休
会 場:展示室4・5

ポーラ美術館のコレクションの中から、3つのテーマに沿って絵画、版画、ガラス工芸、化粧道具、彫刻等を展示します。

Ⅰ.美のハーモニー

ポーラ美術館では、19世紀後半から20世紀にかけて描かれた女性像を多数収蔵しています。流行のファッションで着飾り、夢みるようなまなざしを投げかけるルノワールの少女像。ヨーロッパ留学からの帰国後、日本やアジアの美へと目を向け始めた藤島武二や梅原龍三郎の女性像。そして身体の優美なラインと柔らかな肌が際立つ裸婦像など、洋の東西を問わず多彩な女性像が生み出されてきました。
個性豊かで魅力的なモデルたちのポートレートや、女性を美しく彩るための化粧道具など、「美」をテーマとしてコレクションから名品を選りすぐりました。ファッションや身ぶり、まなざしや表情、人間の身体に宿るありのままの美しさなど、多彩な「美」が織り成すハーモニーをお楽しみ下さい。

レース363x432

ピエール・オーギュスト・ルノワール《レースの帽子の少女》1891年

ルニア266x432

アメデオ・モディリアーニ
《ルニア・チェホフスカの肖像》1917年

あやめ279x432

岡田三郎助《あやめの衣》1927年(昭和2)

Ⅱ.ドガのバレエ

ここではバレエなどの舞踊や、それに伴う身体表現をテーマとした作品をご覧いただきます。
バレエと深く関わりのある画家として、真っ先に思い浮かぶのはドガでしょう。ドガはオペラ座に足しげく通い、舞台上の踊り子の姿だけでなく、彼女たちの稽古や休息の場面を、大胆な構図を用いて繰り返し描きました。『ドガ・ダンス・デッサン』に収録された、ドガの素描をもとにした挿絵からは、踊り子や裸婦の一瞬の動きや、身体の造形美に対する画家の関心をうかがうことができます。女性たちの優美な動きの表現は、ドガの彫刻作品にも活かされただけでなく、ラリックらによるガラス工芸品においても重要な主題となりました。

ドガ502x270

エドガー・ドガ《踊りの稽古場にて》1884年頃

ドガst207x270

エドガー・ドガ
《スパニッシュ・ダンス》
1885-1890年頃

ルソー222x270

ガブリエル・アルジー=ルソー
《踊り子文花器》1923年

Ⅲ.花のシンフォニー

ここでは、絵画とガラス工芸の作品から、さまざまな花の表現をご紹介いたします。
19世紀後半、ヨーロッパを席巻した園芸ブームのなかで、ガレは自ら数多くの花を育てて観察し、生涯にわたって花をモティーフとした作品を制作しました。ガレは、花が咲き誇る様子だけでなく、次第に朽ちゆく姿にも美しさを見出し、表現しています。モネもまた、ジヴェルニーの自邸の庭に睡蓮の池を造成し、季節や時間によって異なる表情を見せる水面と睡蓮の花を見つめ、繰り返し描きました。
一方でルドンは、現実には存在しない花をしばしば描きました。緑色の花弁やピンク色の葉など、不思議な造形を見せる花々は、重力から解き放たれたように茎を伸ばし、幻想的なさまを醸し出しています。

モネ383x370

クロード・モネ《睡蓮の池》1899年

菊花268x370

エミール・ガレ《菊花文花器》1900年頃

ケシ288x370

エミール・ガレ《ケシ文花器》1900年頃