展覧会
9/12
2009
3/7
2010

ボナールの庭、マティスの室内

2009.09.12 — 2010.03.07

会期

2009年9月12日(土)ー2010年3月7日(日)

 

「庭」と「室内」。どちらも人間の生活と切り離すことのできない空間として、西洋ではしばしば絵画に描かれてきました。都市に造られた庭と、郊外の自然において見出された庭は、印象派をはじめ、同時代の画家たちの作品に頻繁に登場するようになります。また、モネが「睡蓮」の連作を描いたジヴェルニーの庭や、ボナールが見つめ続けた身辺の風景などの「画家の庭」は、主題であると同時に画家が自らの絵画を追究する空間としてとらえることができます。19世紀末、「室内」は日常性や閉鎖性が強調され、絵画の重要な主題となります。室内装飾の模様を画面に巧みに採り入れたヴュイヤール、生活をともにする伴侶を描き続けたボナール、そして室内空間を装飾的構成へと昇華させたマティス。20世紀に入ると、室内は画家に着想を与え、制作を動かす空間となっていきます。
本展では、「庭」と「室内」という日常の空間が、新たな時代の絵画制作とどのような関わりや結び付きをもっていたのか、表現を切り拓いたのかを紹介し、ボナールとマティスの画業を新たな視点から再考しました。

関連コレクション

 

関連イベント

スペシャルギャラリートーク

2009年12月12日 14:00〜15:00
講師 : 天野知香(お茶の水女子大学大学院准教授)[当時]

 

ギャラリートーク(全4回)

2009年10月19日、11月19日
2010年1月30日、2月27日
各回 14:00〜15:00

 

常設展示

ポーラ美術館の絵画

会期 2009年9月9日 〉2010年3月7日
会場 展示室 2 、3

 

小企画「森芳雄 ― ひとのぬくもり」

会期 2009年9月9日 〉2010年3月7日
会場 展示室3

 

粧いの空間 ― ロココからアール・デコ

会期 2009年9月9日 〉2010年3月7日
会場 展示室 4

 

ガレ、ドーム、ティファニーのガラス ― 花ひらくアール・ヌーヴォー

会期 2009年9月9日 〉2010年9月5日
会場 展示室 5