コレクションにみる明治・大正の画家たち

黒田清輝、岸田劉生の時代

会期:2005年9月3日(土)ー2006年3月12日(日)
19世紀半ば、欧米諸国のアジア進出の合間を縫うように成し遂げられた明治維新は、政治体制だけでなく、美術や文学の世界にも大きな変化をもたらしました。1893年(明治26)、欧化主義と伝統回帰の間で揺れ動くなか、フランスからの黒田清輝の帰国は日本の近代洋画を大きく変えることになります。黒田は、藤島武二、岡田三郎助らと美術団体「白馬会」を結成し、その後の洋画界を先導しました。みずみずしい生命の輝きや明るい外光を映し出す色彩、印象派の影響による大胆な筆遣いなど、新しい洋画の息吹を感じる彼らの作風は、それまでの「旧派」(小山正太郎らの褐色をおびた画風)に対して「新派」と呼ばれました。そして明治期の洋画は、雑誌『明星』の浪漫主義から『白樺』のポスト印象主義を経て、「個性の時代」である大正期へと展開されるのです。本展では、このほか夭折の画家・村山槐多や、東洋回帰により独自の絵画世界を作り出した岸田劉生など、初公開作品を含む絵画・彫刻約60点により、ポーラ美術館が収蔵する明治・大正の洋画の世界をご紹介しました。

20050903s01

関連イベント

レクチャー

「黒田清輝《野辺》をめぐる3つのお話」
2005年10月15日14:00〜15:30
講師:荒屋鋪透(ポーラ美術館学芸部長)[当時]、佐藤みちこ(ポーラ美術館学芸員)[当時]、内呂博之(ポーラ美術館学芸員)[当時]

ギャラリートーク

第1回「明治の画家たち」
2005年9月21日
第2回「油彩画の技法について―日本近代の洋画を中心に」
2005年12月4日
第3回「大正の画家たち」
2006年2月19日
各回14:00〜15:00

常設展示

ポーラ美術館の名作絵画

会期 2005年8月31日 〉2006年3月12日
会場 展示室 2、3

小企画「シャガールの世界」

会期 2005年8月31日 〉2005年12月6日
会場 展示室 3

小企画 「デルヴォーとシュルレアリスム」

会期 2005年12月7日 〉2006年3月12日
会場 展示室 3

20世紀の香水瓶 ― あそぶかたち

会期 2005年8月31日 〉2006年3月12日
会場 展示室 4