メアリー・カサット《劇場にて》
野口弘子
08/24 2023
7/15(土)開幕の「シン・ジャパニーズ・ペインティング 革新の日本画―横山大観・杉山寧から現代の作家まで」展、おかげさまでご好評を頂いておりますが、展示室4にて初公開している新収蔵作品、メアリー・カサット《劇場にて》はご覧頂けましたでしょうか。
アメリカ出身の画家ですが、パリで人生を変える出会いが!それがオスマン通りの画廊のウィンドーに架けられていたドガのパステル画であり、その後ドガと対面も果たして友人となり、印象派の運動に参加します。
展示室4にはドガのパステル画《踊りの稽古場にて》とブロンズ像《スパニッシュ・ダンス》も同時に展示しています。
《劇場にて》はオペラ座に取材した作品とのことですが、扇子をもった初々しい女性が鏡の前に立ち、その鏡にはオペラ座のシャンデリアと桟敷席が映り込んでいます。空気感が伝わってくるようなそのパステル画を見ていると、当時の華々しいパリの様子が目に浮かぶようです。