7/20（木）から4日間に渡って行われた（うち22（土）、23（日）は公開制作）山本基氏の滞在製作が終わり、新作《たゆたう庭》が完成しました。
週末の間、私もその様子を拝見して、作家の手元でどんどん広がる塩の宇宙に見とれました。左手の人差し指をジェットオイラー（油さし）のノズルに当てて、静かに慎重に塩が盛られてできあがる線は、レース編みのように白い繊細な孤を描いていきます。
その制作風景からは、お寺で読経を聞いているような、写経を見ているような、そんな凛とした精神性の世界が感じられました。
塩で描かれたその作品《たゆたう庭》は永遠ではなく、会期末に塩は集められて海に還っていきます。会期中（～12/3（日））までにぜひご覧いただきたい作品です。