コレクションの代表作

フィンセント・ファン・ゴッホ (1853 - 1890)

フィンセント・ファン・ゴッホ 《アザミの花》

1890年 油彩/カンヴァス 40.8 x 33.6 cm

貸出中

本作品は、1890年6月16日または17日にガシェ医師の家でモティーフを見つけて描いた数点の野花の静物画の1点である。現在、アザミ含む野花を描いた静物画は、当館所蔵の《アザミの花》のほかに、《野花の束》(個人蔵)が存在する。花束は異なるものの、両方とも丸テーブルの上に置かれた同じ花瓶に生けられているため、これらの作品は同時期の制作と考えられている。

テーブルや花瓶を区切る輪郭線は、パリで彼が熱心に収集した浮世絵の影響を感じさせる。
アザミの鋸歯状の葉や麦の穂は花を囲むように外側に広がり、花瓶のほぼ同心円状のタッチや淡い青色の背景に見られる垂直と水平方向に交差したタッチは、なおもゴッホが線と色彩、そして絵肌の効果を執拗に追求し続けていたことを示している。


プロフィール

オランダの小村フロート・ズンデルトの牧師の家に生まれる。敬虔な信仰心を抱きながらも、伝道師としての挫折を経て、当時流行していた自然主義を実践する画家となる。

パリでは歴史画家フェルナン・コルモンのアトリエで学び、ゴーガンやエミール・ベルナールらと知り合う。

生前にその芸術性が評価されることは殆どなかったが、その大胆な色彩や激しいタッチによる独特の表現は、フォーヴィズムや表現主義の画家たちに大きな影響を与えた。

ポーラ美術館の収蔵するフィンセント・ファン・ゴッホのコレクション

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