裸婦 展示中

作家名
パブロ・ピカソ
制作年
1909年
技法・素材
油彩/カンヴァス
サイズ
92.5 x 62.2 cm

パブロ・ピカソ 《裸婦》 1909年

作品解説

オルタ・デ・エブロで制作された作品です。恋人フェルナンド・オリヴィエをモデルに、ピカソがオルタで約20点制作した油彩画の「フェルナンド・シリーズ」の中で、本作品は数少ない全身像を描いた1点です。背景のサンタ・バルバラ山は、セザンヌが好んだ画題であるサント=ヴィクトワール山と同じ鉱物質の山で、荒涼とした山肌や山の稜線が忠実に写されています。この裸婦像は、身体と背景の山、空にいたるまでを、ひし型や山型の小さな色面に分解し、画面全体を鉱物の結晶体のように見せており、オルタでのキュビスムの特徴を明示する作品です。 オルタの地では、ピカソは、サンタ・バルバラ山や丘陵地に家々がひしめき合う集落の光景に魅せられ、キュビスムの時代を代表する風景画も残しています。画家の関心はオルタ滞在を契機に、構築的な立体物を表現することへと向かい、さらには絵画で立体的にフェルナンドを表現するだけでは飽き足らず、同じ年の秋、ピカソはパリでフェルナンドの頭部の彫刻を制作しています。