イカロス

作家名
オディロン・ルドン
制作年
1890年頃
技法・素材
油彩/紙(カンヴァスに貼付)
サイズ
52.1 x 38.1 cm

オディロン・ルドン 《イカロス》 1890年頃

作品解説

あざやかな橙色の翼のある人物が、両手で何か捧げ物を持っている。ルドンは、翼のある人物をいくつかの作品に描いている。ギリシア神話に登場するイカロスの父ダイダロスは、クレタ島のミノス王のためにラビリンス(迷宮)を造った大工の名工だったが、後にミノス王の不興を買い、息子イカロスとともに塔に幽閉された。二人は塔を抜け出すために、鳥の羽を集めてロウで固めた大きな翼を背中に着け、脱出を図る。父ダイダロスは、太陽の熱でロウが溶けてしまうからあまり高く飛ばないよう息子に忠告したが、イカロスは高く飛んで太陽に近づきすぎてしまい、ロウが溶けて翼は解体し、海に墜落する。(『モネと画家たちの旅』図録、2007)