坐る女 展示中

作家名
パブロ・ピカソ
制作年
1900年
技法・素材
パステル/厚紙
サイズ
40.4 x 52.4 cm

パブロ・ピカソ 《坐る女》 1900年

作品解説

このパステル画は、スペイン生まれのピカソが1900年に初めてパリに滞在した頃から、バルセロナに戻り、さらにマドリードへ向かった約1年の間に制作されたと考えられています。それらの都市で、修業時代のピカソはカフェや居酒屋にたむろする人々をモデルに人物デッサンを繰り返すなか、あらゆる線描の技法を身につけました。縦横に線が引かれた暗い背景のなかで、テーブルに肘をつく女性は、バルセロナの居酒屋「エルス・クワトレ・ガッツ」(四匹の猫)の常連で先輩の画家ラモン・カザス、あるいはパリの歓楽街を主題にしたトゥールーズ=ロートレックが描いた陰鬱な世紀末の女性像と、同じ時代の空気をまとっています。しかしピカソはここでは女性の物憂げな表情を表わすよりもむしろ、輪郭を直線へと整理し、黒と青のシンプルな描線で捉えるよう試みています。本作品には、旧世代の世紀末的な雰囲気から一歩踏み出し、独自の女性像を模索するピカソの意欲が見られます。