風景文花器

作家名
エミール・ガレ
制作年
1874-1889年
サイズ
高18.0 幅11.6 奥行10.0 cm

エミール・ガレ 《風景文花器》 1874-1889年

作品解説

透明ガラスの脚付花器。口縁をフリル状に加工している。金型を用いて細かい筋目をつけた透明ガラスの装飾帯を左右の側面に熔着している。金彩を平面的に塗って二人の人物が乗った帆船が浮かぶ水辺の光景をシルエット的に描き、さらに黒と緑色のエナメル彩によって細部を素描風に仕上げている。周囲には巻貝のような形状のロカイユ装飾や花文を描いている。背面には蔓薔薇のような小花を咲かせた枝が垂れ下がる様子を描いている。口と脚部には日本の小紋柄のような文様もみられるが、全体にロココ趣味が色濃く現われた作例である。(『名作選』 2007)