12月2日(月)~13日(金)まで臨時休館いたします
透明地にピンクと淡緑色を重ねた3層被せガラス。エッチングによってセリ科植物の繖形花序を浮き彫りしている。笠の頂部には穴が空いており、ブロンズ製の飾り金具を蓋のように載せている。淡く上品な色調の組み合わせと、凝った金具のデザインから、おそらくガレが生前に手掛けたデザインによるものと推定できる。ガレはランプ創造に出遅れ、本格的にこの分野に進出したのは1902年であった。そのため生前にさかのぼるランプは残存する例が少ないので貴重な作品といえる。(『名作選』 2007)