ダウラスの海岸と船

作家名
ウジェーヌ・ブーダン
制作年
1870-1873年
技法・素材
油彩/カンヴァス
サイズ
36.8 x 58.3 cm

ウジェーヌ・ブーダン 《ダウラスの海岸と船》 1870-1873年

作品解説

ブーダンは、ノルマンディーのル・アーヴルとドーヴィルを拠点に制作活動を行なっていたが、ブルターニュの風景も数多く残している。1839年にはル・アーヴルとモルレ間に海上交通が、1865年にはブレストに鉄道が開通し、ブーダンはそれを利用してブルターニュを旅した。彼は1855年からブルターニュを訪れているが、とりわけ1870-1873年に、ブルターニュの風景を集中的に描いている。ブレストに近いフィニステール県のダウラスは、緑に覆われ、川や小川が縦横に走る地帯に位置する。歴史に古く、ロマネスクの教会、礼拝堂、修道院、「石の福音書」と呼ばれるカルヴェール(キリストの一生や福音書を表わした石造彫刻群)があることで知られている。ブーダンは本作品で、海辺の家と人々の生活、海に停泊する船を描いているが、画面の上半分は青い空と入道雲が占めており、「空の王者」と称される彼の画才が存分に表われている。(『モネと画家たちの旅』図録、2007)