12月2日(月)~13日(金)まで臨時休館いたします
杉山は多くの作品に一字題をつけましたが、本作品の作品名である「〓(?+虹)(コウ)」は「水の音」をあらわしています。紅葉した木の枝越しに、滝を真正面からとらえたダイナミックな構図の作品です。数枚の葉がゆっくりと舞い落ちる様子は、岩の合間に線条をなして流れ落ちる水の勢いを際立たせ、まるで轟々と響く音が聴こえてくるかのようです。 杉山は風景画として滝を好んで描いており、奥日光の竜頭の滝に取材して描かれた戦後最初の大作《瀑》(1955年、国立劇場蔵)などが知られています。