フリシンゲン湾

作家名
ポール・シニャック
制作年
1896年
技法・素材
油彩/カンヴァス
サイズ
41.1 x 55.0 cm

ポール・シニャック 《フリシンゲン湾》 1896年

作品解説

海を愛したシニャックは、ヨットを自分自身で操縦してヨーロッパ各地の港に赴き、数多くの海や港の風景を描いた。彼は、生涯に30艘を越えるヨットを購入している。フリシンゲンは、オランダの港湾都市。シニャックは、1896年、自由美学展の開幕とエミール・ヴェルハーレン主催の晩餐に出席するため、友人の画家レイセルベルヘとともにブリュッセルに行った。その際、彼は、アントウェルペン、ブリシンゲン、フェーレ、ロッテルダム、デン・ハーグ、アムステルダム、ドルトレヒト、フォーレンダムなどのオランダの都市を訪れた。本作品は、紫、青、緑といった寒色系の繊細な色彩を用いた点描で、港の眺めと停泊する船を描き出している。ほぼ同じ構図で、バラ色の色調で描かれた作品も残されている。(『モネと画家たちの旅』図録、2007)