海藻と海馬文花器

作家名
エミール・ガレ
制作年
1905年頃
サイズ
高10.8 径10.5 cm

エミール・ガレ 《海藻と海馬文花器》 1905年頃

作品解説

透明地に赤を被せ、部分的に緑色のガラス帯を封入し海藻を表現している。エッチングによって波間にゆらめく海藻とその間を浮遊する海馬(タツノオトシゴ)を彫刻している。刻まれたボードレールの詩句は、ガレが何度も作品に刻み込んで引用を繰り返したもので、ガレにとっての海洋関連のデザインの意味を読み解く鍵となるもの。人が深海の暗い奥底に蔵された富の豊かさをうかがい知れないのと同様に、人間の心の深淵も容易にははかりがたいという種子のこの詩は、1900年5月17日に行われたアカデミー・ド・スタニスラス会員受諾演説でも引用された。(『名作選』 2007)

表面に刻まれたボードレールの詩
「人間よ、何人もお前の心の深さを測りえなかった。海よ、何人もお前の奥底の富を知ることは出来ない Ch. ボードレール」