昆虫文花器

作家名
エミール・ガレ
制作年
1889年
サイズ
高13.6 径17.6 cm

エミール・ガレ 《昆虫文花器》 1889年

作品解説

黄色透明地に赤を被せ、部分的に銀の酸化物による群雲状の混濁やプラチナの破片を混入し、素地に複雑な趣を与えている。エッチングとグラヴュールを併用して竹籠の網目を模倣し、その表面に触覚を長大に伸ばし、羽をリボン上に翻すなど、かなり自由にデフォルメしたセミや蛾などの昆虫を彫刻している。この種の様式化した昆虫表現は陶器装飾などにもみられ、1889年の制作年の刻銘がある本作は、この時代のガレの装飾手法の一端を物語る基準作としての資料価値が高い。(『名作選』 2007)