ルソー、フジタ、写真家アジェのパリ―境界線への視線 Artists on the edges of Paris: Le Douanier Rousseau, Foujita, and Atget 2016年 9月10日(土曜日)〜2017年3月3日(金曜日)

展覧会について

2016/08/25

パリ市と郊外

1840年以降、パリには「ティエールの城壁」と呼ばれる、街を取り囲む壁がありました。19世紀後半から20世紀初頭、パリ市は急激に人口が増加し、街の中心部に対し、「郊外」(バンリュー)という場の概念が形成されるようになります。パリを取り囲む壁の外、パリの周縁部「ゾーン」には、パリ市外の工場労働者やくず屋など、貧しい人々の不法入居がたえませんでした。また、郊外には、工場や鉄道橋など新たな時代の到来を告げる建造物が造られます。
ルソー、フジタ、アジェの3人は、20世紀に生まれた「郊外」の風景を、それぞれの視点から表現しています。

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1:門(ポルト)

幹線道路が壁を貫くところに設けられ、パリには60ヵ所あった。門では、ルソーのような税関吏がパリ市内に入る物品に税を課していた。

2:城壁「ティエールの壁」

ティエールの城壁は、1919年に決まった城壁廃止に関する法律によって取り壊しが始まり、ゾーンもその姿を消していった。

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3:「ゾーン」

壁の外側「郊外」に、壁沿い約250mの幅で設けられた建物の建設禁止区域。貧しい人々の不法入居が絶えなかった。

4:アジェ、記録の場

時代の変貌で失われゆく風景を記録するため、アジェはパリ市内の20区全ての地区の街路を撮影し、郊外の風景とそこに住む貧しい人々も写真に収めた。

5:1910年代のフジタ、制作の場

異国からやって来た越境者の視点から、パリの下町や貧しい移住者が多く住む郊外の風景を描いた。

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6:ルソー、制作の場

ルソーは、新たな時代の到来を告げる工場のある風景や、飛行船が実験的に飛んでいた空などを、期待を膨らませつつ描いた。

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