展覧会について

2019/03/01

ポーラ美術館とひろしま美術館

戦後に形成されたコレクションとして国内外で高い評価を得るポーラ美術館とひろしま美術館。

それぞれ西洋の近代美術の展開をたどるうえで重要となる画家の、主要な作品を収集しています。質・量ともに充実した両館のコレクションは、とくに印象派絵画に優れた作品が多くあります。

ポーラ美術館

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「箱根の自然と美術の共生」のコンセプトのもとに、2002年、富士箱根伊豆国立公園内の神奈川県足柄下郡箱根町仙石原に開館。

自然度の高い森が広がる周囲の風景に調和するように、建物の大部分は小塚山の中腹に掘られた円形壕に収められています。ガラスが多用された建築のため、館内には自然光が差し込み、展示室にも自然光に近い色の光を放つ照明が採用され、印象派絵画が描かれた光に近い環境で絵画を鑑賞出来るように配慮されています。

コレクションの中心は、ポーラ創業家二代目、鈴木常司(1930 - 2000)が1950年代末から40数年をかけて収集した作品群。分野は西洋絵画・日本の洋画・日本画・版画・彫刻・東洋陶磁・日本の近現代陶磁・ガラス工芸・化粧道具など多岐にわたり、総数は約10,000点におよび、その多様性、質量ともに、戦後のコレクションとしては日本最大級の規模を誇ります。

ひろしま美術館

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1978年、広島銀行の創業100周年を記念し、広島市の中心部、中央公園の一角に開館。「愛とやすらぎのために」をテーマに、被爆地広島の鎮魂の祈りと平和への願いが込められています。

市街地にありながら、喧騒を感じさせない雰囲気のなか、中庭の四季折々の美しい自然を楽しむことができ、館内はヨーロッパの美術館を思わせる大理石と絨毯を基調にし、ゆったりとした時間が流れる「やすらぎ」の空間を体感できます。

コレクションもそのやわらかな雰囲気に合ったフランス近代美術を収集し、主にモネ、ルノワールなどのフランス印象派をはじめ、ロマン派からレアリスム、セザンヌ、ゴッホ、ピカソやエコール・ド・パリにいたるまでの西洋近代美術史の流れをたどることができます。また、フランス近代美術に影響を受けた同時代の日本の洋画および日本画も所蔵しています。
決して収蔵作品の数は多くありませんが、各作家の典型的な作品が集められており、一巡りするだけで、西洋近代美術史が体感できる質の高さに定評があります。