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2019/03/19

色あざやかなパレット - ファン・ゴッホ《ヴィゲラ運河にかかるグレーズ橋》

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1888年2月、南仏アルルに到着してまもなく、ゴッホはアルルの南に位置するグレーズ橋と洗濯女たちを描いた。橋と土手の黄色、空と運河の水面の青色に加え、橋上の人物や奥に拡がる低木林、水面のきらめきなどに赤をアクセントに用い、明るい陽光に満ちた南仏の風景に、ゴッホが夢見た浮世絵の世界を重ね合わせるように、色あざやかな絵具で描き出している。

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画面中央よりやや上の左端を起点とする、正確な遠近法で描かれたような構図。

正確な遠近法の構図で描かれているため絵具の下層にパースの跡が残っていると予測して調査したが、今回の赤外線調査からはその痕跡は見当たらなかった。

しかし、同時期の他作品の同じような構図からは、パースがみられることもあり、ゴッホが何らかの遠近法を用いていることは間違いないと思われる。

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あざやかな色の絵具で描かれたこの作品の下には、さらに明るいオレンジ色の地塗りが施されている。

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