プレスリリース

「レオナール・フジタ 私のパリ、私のアトリエ」展リリース

開催趣旨

ポーラ美術館では、「レオナール・フジタ ―私のパリ、私のアトリエ」展を開催いたします。
少女や裸婦、猫を描いた画家として親しまれているレオナール・フジタ(藤田嗣治、1886-1968)は、およそ60年にわたる長い画業のなかで、自画像をはじめとする肖像画や室内画、静物画、子どもを主題とした作品などにも積極的に取り組みました。近年、彼の画家としての活動を紹介する展覧会や評伝の出版などが進み、彼が遺した絵画作品に向き合う機会が増えつつありますが、それとともに従来の画家のイメージを超越する、彼の創作活動の幅広さにも注目が集まるようになりました。フジタの仕事は、油彩画、水彩画の制作以外に、版画、挿絵本の制作や書籍の装丁、室内装飾、木工、写真など多岐にわたり、いずれも彼の豊かな感性と自由な発想にあふれ、作品として高い完成度を誇ります。
ポーラ美術館は、フジタがエコール・ド・パリの画家として活動した1920年代の絵画をはじめ、彼の制作した挿絵本や版画、職人に扮した子どもをユーモラスに描いた晩年のタイル画の連作など、総数66点を収蔵しています。「芸術家(アルティスト)」であるとともに「職人(アルティザン)」であろうとした、フジタの芸術の特色を示すこれらの作品群は、彼の理想とした生活、そして彼が豊かに彩ろうとした日々の暮らしを垣間見せるものです。
本展覧会では、当館のコレクション66点を中心に、フジタの画業をはじめとする、彼の多彩な創作活動の一端をご紹介いたします。フジタが画家として名声を得、その後の活動の拠点となった芸術の都パリ、そして彼の制作と生活の場であったアトリエに焦点をあてながら、それらが彼の多様な活動にどのような影響を与えたのか、そして彼の芸術がいかに形成されたかを探ります。また、東京文化財研究所、東京藝術大学大学院文化財保存学保存修復油画研究室の協力により実施した光学調査を通して、フジタの技法の秘密に迫ります。

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