展覧会
9/14
2022
1/15
2023

THE BLUE

2022.09.14 — 2023.01.15

会期

2022年9月14日(水)~2023年1月15日(日)

 

会場

展示室5

 

 

 

人類は青に不思議な力や魅力を感じ、その思いを形にしてきました。

絵画にみられる青色は、古来よりラピスラズリ(青金石)やアズライト(藍銅鉱)などの天然石を粉状にした顔料によって表現されてきました。ラピスラズリは、たとえば油彩絵具では「ウルトラマリンブルー」、またアズライトはいわゆる日本画の天然岩絵具として「岩群青(ルビ:いわぐんじょう)」などと呼ばれます。これらの青い石は他のジャンルにおいても尊ばれ、石そのものを神像にかたどったり、ネックレスなどの装身具として加工され、護符のように身につけることも多くありました。また青磁や瑠璃色のガラスなどが産み出されたのも、紺碧の空や星が瞬く夜空、広大かつ深淵な海など、美しい青色への憧れがあったからかもしれません。

 

本展覧会では、青の色が持つ「色彩の力(効果)」や「神秘的な魅力」を、近現代の絵画や陶磁器、ガラス工芸などを通してご覧いただきます。時を超えて愛される、青の世界にご案内します。

松本竣介《街》1940年(昭和15)

松本竣介《街》1940年(昭和15)

ルイス・C. ティファニー 《花形花器》 1900年頃

ルイス・C. ティファニー 《花形花器》 1900年頃