ラファエル・コランと黒田清輝―120年目の邂逅

会 期:2021年4月17日(土)~2022年3月30日(水)
会 場:展示室4

「日本近代洋画の父」と称される黒田清輝(1866-1924)は、留学先のフランスでアカデミスムの画家ラファエル・コラン(1850-1916)に師事し、油彩画の素養を身に付けました。1900年(明治33)に二度目の渡仏を果たした黒田は、かつての師コランの描いた一枚の絵を目にしたと考えられています。《眠り》と題されたこの裸婦像は、黒田によほど強い印象を与えたのでしょう。帰国後に、黒田は《眠り》とよく似た構図の《野辺》を手がけました。

黒田に大きな影響を与えた作品として、《眠り》は日本で重要視されてきましたが、長年所在が不明でした。数年前、パリ市内で発見され、この度120年ぶりに公開されるとともに、弟子である黒田の作品との邂逅を果たしました。本展では、コランの作品を起点に、黒田が日本における裸婦像の代表作《野辺》で試みた創意工夫をひもときます。


ラファエル・コラン 《眠り》1892年 芸術家財団、パリ          ©Fondation des Artistes / Raphaële Kriegel

黒田清輝 《野辺》
1907年(明治40)

岡田三郎助
《裸婦―水辺に立てる》
1931年(昭和6)