イベント
9/13
2025

【ゴッホ・インパクトー生成する情熱】藤原貞朗氏 講演会

2025.09.13

「ゴッホ・インパクト—生成する情熱」の開催を記念し、藤原貞朗氏による講演会を開催いたします。

 

終戦直後の昭和25年から昭和32年頃まで、国内では空前の「ゴッホ・ブーム」が起こりました。ブームを引き起こしたのは、今では想像できませんが、複製画を集めた展覧会と、意外にも「裸の大将」で知られる山下清でした。

 

しかし、このブームは、昭和33年に日本で初めて開催された「ファン・ゴッホ展」でホンモノの作品が来日したことによって、完全に忘れ去られます。

 

今回の講演では、この忘れられた「ゴッホ・ブーム」を紹介し、ホンモノに出会う前の複製文化における「ゴッホ・インパクト」とは何だったのかについて考えていきます。

 

参加をご希望の方は、開始 10 分前までに講堂(B1F ミュージアムショップ奥)にお集まりください。

 

 

講演会名:忘れられた戦後の「ゴッホ・ブーム」― 複製画展と「日本のゴッホ」

 

講 師:藤原貞朗氏

 

日 時:2025年9月13日(土)14:00~15:30

 

定 員:60名(先着順)

 

会 場:ポーラ美術館 B1F 講堂(13:50開場)

 

参加費:無料(入館券が必要です)

 

 

藤原貞朗(ふじはら・さだお)略歴:

 

1967年、大阪府に生まれる。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程退学。リヨン第二大学第三課程、大阪大学大学院助手を経て、現在、茨城大学人文社会科学部教授。博士(文学)。専門は美学・美術史。

主な著書に、『オリエンタリストの憂鬱 植民地主義時代のフランス東洋学者とアンコール遺跡の考古学』(めこん、渋沢・クローデル賞本賞、サントリー学芸賞)、『共和国の美術 フランス美術史編纂と保守/学芸員の時代』(名古屋大学出版会、吉田秀和賞)、『ルーヴル美術館 ブランディングの百年』(講談社)、共著書に『山下清と昭和の美術 「裸の大将」の神話を超えて』(名古屋大学出版会)、訳書に『潜在的イメージ』(ガンボーニ著、三元社)、『塹壕の戦争 1914-1918』(タルディ著、共和国)、などがある。