Exhibition Summary / Highlight 展覧会概要/展示のみどころ

モディリアーニのリアルな姿を明らかに!

20世紀初頭に、芸術の最先進地パリをめざして世界中から集まった若い芸術家たち、いわゆる「エコール・ド・パリ」を代表するイタリア出身の画家・彫刻家、アメデオ・モディリアーニ(1884-1920)。
確たる評価を手にすることのないまま、退廃的な生活のうちに短い生涯を閉じたことで、その存在は長く伝説的に語られてきました。本展は、伝説に隠れがちなモディリアーニの足跡を同時代の中に追うことで、その芸術家としての歴史的な位置を再考する試みです。
モディリアーニによる油彩画、彫刻、素描など、計19点を軸に、ピカソやブランクーシをはじめ、20世紀初頭の芸術を牽引した主要作家の作品とともに、65点を展覧。同時代の状況に照らしながらその芸術の展開をたどることで、伝説の奥にみえてくる、リアルなモディリアーニ像へと迫ります。

展覧会名:
モディリアーニを探して ―アヴァンギャルドから古典主義へ
会期:
2014年4月12日(土)― 9月15日(月・祝)
(会期中無休) 9:00~17:00 (最終入館は16:30)
出品点数:
65点
(うち、モディリアーニ作品は、油彩10点、彫刻1点、素描8点の計19点)
会場:
ポーラ美術館 展示室1

Highlights/展示のみどころ

ポーラ美術館のモディリアーニ・コレクション3点を含む、貴重なモディリアーニ作品19点がポーラ美術館に集結!

35歳の若さでこの世を去ったモディリアーニが、本格的に画家として活動した期間はわずか10年余り。本展では、日本で収蔵されているモディリアーニの油彩画、素描、彫刻19点を展覧し、モディリアーニの画業に迫ります。

アメデオ・モディリアーニ
《婦人像(C.D.夫人)》
1916年頃 ポーラ美術館蔵
アメデオ・モディリアーニ
《頭部》1911-1912年頃
彫刻の森美術館(公益財団法人
彫刻の森芸術文化財団)蔵

油彩画、素描、彫刻の3つのジャンルから、モディリアーニ芸術を再考

モディリアーニの作品といえば、引き伸ばされたような長い首、アーモンド形の目の肖像画がよく知られていますが、このような肖像画以外にも、彫刻や素描も制作していました。本展では、初期から晩年にわたる10点の油彩作品に加え、1点の彫刻、そして8点の素描により、芸術家としてのモディリアーニ像を多面的に紹介します。

ポール・セザンヌ 《アルルカン》
1888-1890年 ポーラ美術館蔵

セザンヌ、ピカソ、ブランクーシ・・・
同時代の前衛芸術の潮流からリアルな
モディリアーニ像に迫る!

エコール・ド・パリの画家として知られているモディリアーニですが、セザンヌや、ゴーガン、ピカソらによるキュビズムなど、20世紀はじめの芸術の動向にも接していました。本展では、モディリアーニ作品とあわせ、セザンヌやピカソ、ユトリロ、ブランクーシら、モディリアーニを刺激した作家の作品を展覧。同時代の芸術的状況に即してモディリアーニとその芸術位置を探ります。

アメデオ・モディリアーニについて about the Amedeo Modigliani

イタリアのトスカーナ州の港町リヴォルノで、ユダヤ人の一家に四人兄弟の末子として生まれます。少年期より芸術に興味を持ち始め、14歳の時にリヴォルノで絵画を学び始めました。
その後、フィレンツェとヴェネツィアの美術学校を経て、21歳のときにパリに出ました。当初はモンマルトルを拠点に絵画制作に取り組んでいましたが、彫刻家ブランクーシとの出会いを機に、1909年頃から石彫の制作に打ち込みます。その後画家として、アーモンド形の目と長い首を特徴とする、独自のスタイルの肖像画を描き続けました。ピカソやフジタ、キスリングをはじめとする画家や文学者と親しく交友します。端整な容貌に加え、貴族的な気品と高い教養により、多くの人々を魅了しました。
その芸術は一部から高い評価を受けながらも、身体的な不安と生活苦により退廃的な日々を重ね、1920年に35歳で結核の悪化により歿します。その悲劇的な生涯から、「呪われた画家」として歿後も長く伝説的な存在となりました。