ルソー、フジタ、写真家アジェのパリ―境界線への視線 Artists on the edges of Paris: Le Douanier Rousseau, Foujita, and Atget 2016年 9月10日(土曜日)〜2017年3月3日(金曜日)

展覧会について

2016/08/25

みどころ

ルソー、アジェ、フジタを惹きつけた「境界線」の魅力とは?

みどころ1 パリ郊外の「詩情」

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ルソー、アジェ、フジタの共通点は、20世紀初頭にパリの下町、モンパルナスの周辺に暮らし、パリとその郊外をモティーフに風景を写し取ったことです。この3人は、ともに華やかな市街地ではなく、パリの郊外へと視線を向けていきました。ここは、19世紀と20世紀の人々の生活、都市と自然などがせめぎあう境界の場であり、彼らはそれぞれの視点から新世紀の詩情を読み取っていったのです。

みどころ2 絵画と写真。現実を写し、超えていく表現。

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税関吏の職につきながら、日曜画家として精力的に活動したアンリ・ルソーと、「写真家の税関吏ルソー」と呼ばれたウジェーヌ・アジェ。
ルソーとアジェは共に40代の頃から独学で固有の表現を模索し、無名ながらも若手の前衛芸術家たちに20世紀の芸術の先駆者として見出された特別な存在でした。
ルソーの即物的な人物画や、細密に描写された幻想的なジャングルの風景画は、ピカソや詩人アポリネールに讃えられました。また、アジェの街路の質感まで克明に記録する写真術や、現実を写しながらも、非現実的な世界を感じさせる作品は、後にシュルレアリストたちの称賛を得たのです。
本展では、ルソーの作品を10点、アジェの作品を(4期に分けて)約120点展示いたします。

みどころ3 ふつうの「芸術家」ではない型破りな3人

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税関吏として働きながら職業画家をめざした日曜画家ルソー、職人でありたいと願った芸術家フジタ、そして芸術家ではなく記録写真家であり続けたアジェ。
3人は独学の精神から、いわゆるアカデミックな芸術とは異なる、それぞれ型破りな芸術的アプローチを生み出します。その独創性は伝統にとらわれることのない主題の選択にも垣間見られ、既存の芸術の“境界”を超えることで、3人は比類ない作品を生み出すことに成功したのです。