自然/建築

自然と建築。美術館のすべてに、「共生」の理念を。

樹齢300年を超えるブナの巨木、美しい木肌のヒメシャラ群生…自然の樹木に囲まれた、森の中の美術館。それが、ポーラ美術館です。開館以来、私たちは「箱根の自然と美術の共生」をコンセプトに掲げてきました。貴重な自然景観の保存を第一に考え、美術と自然の調和を目指す。そして、自然の保全・再生にも取り組んでいく。自然にとけこむ建築、自然を生かした遊歩道。「共生」という理念が、美術館のすべてに息づいています。

森の遊歩道

国立公園の豊かな自然を生かした、全長約1kmの遊歩道。そこには、いくつもの出あいが待っています。ブナやヒメシャラなどの美しい樹木。四季を通じて訪れる野鳥のさえずり。そして、森の中にたたずむ彫刻作品たち。歩くたび、自然やアートをどこまでも近くに感じられます。都市の美術館にはない、ひとときを。

建築

森の木々を越えないよう、高さを8mに抑える。徹底した現地調査を行い、設計図に落としこむ。植物生態系への影響を限りなくゼロにする…。ポーラ美術館は、自然と美術の共生を追求した建築です。館内にも、光と緑をたっぷりと感じる空間を。まるで森の中で、美を楽しんでいる。そんなひとときを、目指しました。