HIRAKU PROJECT VOL.2
©Kei Takemura
竹村京KEI TAKEMURA

どの瞬間が一番ワクワクする?

ポーラ美術館では開館15周年を記念して、公益財団法人ポーラ美術振興財団の助成を受けた現代美術作家の活動を紹介する「アトリウム ギャラリー」を新設し、芸術表現と美術館の可能性を「ひらく」という趣旨の「HIRAKU PROJECT」を開始しました。第2回の展示として、竹村京の個展「竹村京 どの瞬間が一番ワクワクする?」を開催いたします。

竹村 京KEI TAKEMURA

[略歴]
1975年東京生まれ。高崎市在住。2000年、ポーラ美術振興財団在外研修員としてベルリンにて研修。写真や描かれたドローイングの上に刺繍を施した布を重ねた平面のインスタレーションを発表。第15回シドニー・ビエンナーレ(2005 年)に参加するなど、国際的に高い評価を獲得しながら活動の場を広げている。主な個展として「A part Apart」トーキョーワンダーサイト(2008年)、「Kei Takemura」インスティテュート・オブ・コンテンポラリー・アート、シンガポール(2012年)、「which second was the most beautiful?」ギャラリー・エベンスペルガー(ベルリン、2017年)など。

[展覧会概要]
竹村京は、写真やドローイングの上に刺繍を施した薄い布をかぶせ、自分や親しい人たちの個人的な物語や失われたもの、忘れ去られたものを記憶によって再構成して留める平面作品や、日常生活のなかで破損してしまった個人的なオブジェを接着剤で仮止めし、薄い布で包み、破損部分に白く輝く絹糸でステッチを加えることによって、別の美的価値を生み出す《修復された》シリーズなどを制作してきました。
本展覧会では、日常における偶然の重なりや瞬間の連続、そしてメモリアルな美しい時間をテーマとしています。近年では竹村は国が違っても意味が共有できるトランプを取り入れた作品を制作しています。24点の《Playing Cards 2017, Austrian Cards on German Cards》では、ドイツ製のトランプを地に、オーストリア製のトランプの図柄を日本製の絹糸で刺繍した布を重ね、時代と国を違えて組み合わされるカードにおけるイメージの偶然性を表現しています。そして、インドネシアのジョグジャカルタで流行しているドミノというカードゲームをモティーフとした《Playing Dominos in J. City》でも、ある日、偶然居合わせた人たちとドミノで遊んだときに現れたカードの列のかたちを、耐久性のある日本製の絹糸によって薄い布に縫い取り、作品に留めています。作品を通して、竹村がとらえた瞬間の美しさ、偶然の美しさを発見していただけましたら幸いです。

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List of Works

出品リスト

1. Playing Cards 2017,Austrian Cards on German Cards
2017年 ドイツ製の1900年代のトランプ、日本製絹糸、合成繊維 (各)105x57mm 24点
2. Playing Cards Unlimited 1
2017年 リトグラフ(3版・3色) 780x540mm
3. Playing Cards Unlimited 2
2017年 リトグラフ(3版・3色) 780x540mm
4. Playing Cards Unlimited 3
2017年 リトグラフ(3版・3色) 780x540mm
5. Playing Dominos in J.City
2017年 布に白黒プリント、日本製絹糸、合成繊維 1658x1000mm
6. Playing Dominos in J.City and T.City
2017年 写真、日本製絹糸、合成繊維 508x610mm
7. Playing Dominos in T.City
2017年 写真、日本製絹糸、合成繊維 203x254mm
(リスト外)特別出品
May I open the book?
2014年 綿布にプリント、日本製絹糸、合成繊維 203x280cm 3点

Exhibition

展覧会

竹村 京 どの瞬間が一番ワクワクする?

主催:
公益財団法人ポーラ美術振興財団
会場:
ポーラ美術館 アトリウム ギャラリー
協力:
タカ・イシイギャラリー