次回の展覧会

ポーラ美術館開館15周年記念展
ピカソとシャガール 愛と平和の讃歌 PICASSO AND CHAGALL:IMAGINARY DIALOGUES

2017年3月18日(土)~9月24日(日)
※会期中無休、ただし展示替のため、5月12日(金)は一部休室。6月21日(水)は常設展示のみご覧いただけます。

「破壊する画家」ピカソと「語る画家」シャガール。 世界初の2人展。紡ぎ出される愛と平和へのメッセージ

開催概要

パブロ・ピカソ(1881-1973)とマルク・シャガール(1887-1985)は、ともに20世紀を代表する芸術家です。ポーラ美術館開館15周年を記念するこの展覧会は、二人の関係に光をあて、彼らの初期から晩年までの作品をたどることで、それぞれの新たな芸術家像を浮かび上がらせる試みです。このふたりの関係に焦点をあてた展覧会は、本展が世界で初めての機会となります。

ピカソとシャガールはこれまで対照的な芸術家と捉えられてきました。しかし、二人の作品を比べ合わせたとき、絵画における対象の変形や色彩といった課題において、また「愛」や「平和」という主題において、共通する取り組みも見られます。20世紀の芸術を牽引した対照的な2人の作品80点から、彼らの芸術の本質に迫ります。

●主  催:公益財団法人ポーラ美術振興財団 ポーラ美術館
●特別協力:メレット・メイヤー氏(シャガール家遺族代表)、群馬県立近代美
      術館、AOKIホールディングス
●後  援:在日フランス大使館/アンスティチュフランセ日本
●出品点数:約80点
開館時間・入館料等、ご利用案内はこちらから

P&C

(左)パブロ・ピカソ 1904年 リカルド・カナルス・イ・リャンビ撮影 By Courtesy of Succession Picasso, Paris & SPDA
(右) マルク・シャガール、1910年

みどころ1 20世紀を代表する巨匠、ピカソとシャガール。80点の作品から2人の芸術の本質に迫る

パブロ・ピカソ《海辺の母子像》s

誕生日s

(左) パブロ・ピカソ《海辺の母子像》1902年 ポーラ美術館蔵 (c) 2016-Succession Pablo Picasso-SPDA (JAPAN)
(右)マルク・シャガール《誕生日》1923年 AOKIホールディングス蔵 【展示期間】3/18-6/20 (c)ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2016 E2464

ピカソは、絵画の革新に挑み続け、力強い線描により対象を激しくデフォルメする「破壊と想像の画家」として知られ、シャガールはあざやかな色彩により絵画を光で満たし、自身の人生の物語や故郷の風景を主題に生涯にわたり取り組んだ「物語の色彩の画家」として知られています。 20世紀の芸術を、対照的な取り組みにより牽引した彼らは、同じ時代を生きた同志でもあったのです。本展覧会では絵画を中心とした約80点におよぶ二人の作品を通して、その創造の軌跡をご紹介します。

みどころ2 フランスの個人所蔵家が秘蔵する貴重な作品が来日

シャガールは、第二次世界大戦の戦禍を避けてアメリカに亡命し、戦後は南フランスの町サン=ポール=ド=ヴァンスにアトリエを構え、豊かな自然のなかで色彩表現を一層成熟させます。本展覧会では、ピカソも讃えたこの時代のシャガールの絵画に注目し、フランスの貴重な個人コレクションより借用し、展示いたします。 大戦前の不穏な空気の中で暗い色彩によって制作され、後にあざやかな色彩が加えられた《青い顔の婚約者》(1932, 1960年)をはじめ、この町を背景に恋人たちが抱き合う《サン=ポールの上の恋人たち》(1970-1971年)、そしてギリシャ神話の場面をまばゆい色彩で描いた《パエトーン》(1977年)など、シャガールの円熟期の秀作が来日します。

Couple au-dessus de Saint Paul,1970-71s

マルク・シャガール《サン=ポールの上の恋人たち》1970-1971年 個人蔵 (c)ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2016 E2464

みどころ3 幅6mを超す2つの巨大タペストリー、その迫力で平和への祈りを体感

二人の芸術家は、戦争の不条理に対する怒りや絶望を表明し、平和への願いを込めた大型作品に挑戦しています。ピカソは、1937年にスペインの都市ゲルニカへ無差別の空爆が行われた悲劇に対し壁画《ゲルニカ》を制作し、シャガールは第二次大戦後、記念碑的な壁画やステンドグラスを手がけました。

戦後のフランスでは、人間性の復権を求めて伝統ある職人の仕事を見直す機運が高まり、芸術家たちと職人との協働が盛んに行われ、ピカソとシャガールの原画をもとに、卓越した技術を誇る織師の手によってタペストリーが制作されました。本展覧会では、2人の画家の巨大タペストリーによって、それぞれの芸術家の格闘と、織り込まれた深遠なるメッセージをご体感頂けます。

ゲルニカs

《ゲルニカ(タピスリ)》原画:パブロ・ピカソ、 タペストリー制作:ジャクリーヌ・ド・ラ・ボーム=デュルバック 1983年 群馬県立近代美術館蔵
【展示期間3/18-5/11】
(c) 2016-Succession Pablo Picasso-SPDA (JAPAN)

平和ss

《平和》原画:マルク・シャガール、 タペストリー制作:イヴェット・コキール=プランス 2001年 個人蔵
After an original work by Marc Chagall-Yvette Cauquil-Prince, ADAGP 2016 E2464

開催予定のイベント

●開館15周年記念講演会
「ピカソとシャガールの生涯―20世紀最大の劇芸術」
講師:木島俊介(ポーラ美術館館長)
日時:4月29日(土)14:00-15:00(13:50 開場)定員:先着100名様まで(要当日入館券)
「30年代のピカソー愛と怒りの造形とルーツ」
講師:大高保二郎(美術史家/早稲田大学名誉教授)
日時:8月12日(土)14:00-15:30(13:50 開場)定員:先着100名様まで(要当日入館券)

●ゲルニカ80年スペシャルトークイベント
原田マハ(小説家、『暗幕のゲルニカ』著者)
日時:4月22日(土)16:30-18:00

スペインの古都ゲルニカが世界初の空爆を受けてから2017年で80年が経ちます。2016年に『暗幕のゲルニカ』(新潮社)を上梓した原田マハさんをお迎えし《ゲルニカ(タピスリ)》の前でお話を頂きます。
本イベントは事前申込み制となります。詳細は追ってお知らせします。

原田マハ by 森栄喜

ⓒ森栄喜