コレクション企画

美術をじっくり楽しむプロジェクト 「じっくり/JIKKURI」

会期:2014年9月18日(木)~2015年3月15日(月・祝)
会場:ポーラ美術館 展示室2

開催概要

じっくり写真

―「絵をみるって、むずかしい?」

「じっくり/JIKKURI」は、美術をより楽しんでいただくためのプロジェクトです。
美術にはいろいろな楽しみ方があります。
数ある楽しみ方のうちのひとつを提案するために、
ディスプレイや鑑賞ツールといった作品をみる「きっかけ」を用意しました。
知識によって作品を鑑賞するよりも
いつのまにか作品の魅力に引き込まれるように鑑賞できるような空間を目指した展示スペースです。

今回の展示では、光をテーマにしています。

03 光をかえる、光を感じる

ポーラ美術館のコレクションの中心は、印象派に代表されるフランスの近代絵画です。光を描き出した印象派をはじめとしたフランス近代絵画を最も適した環境でご覧いただくために、ポーラ美術館では照明を重視し、「7月のパリの夕暮れ」の光をイメージした設定の照明を用いています。
照明を設定する基準には、照度(明るさ)と色温度(色味)があります。美術館では、作品を美しく見せる、または作品の保存管理の観点から、照度と色温度を調整することで適切な照明を設定し、作品にあてています。

しかし、印象派の画家たちが作品を描いたといわれる戸外や、現代ほど照明設備が十分ではない彼らのアトリエには、場所によって、季節によって、時間によってさまざまな陽の光がふりそそいでいたことでしょう。
そんな変化に富んだ光のもとで向きあったとしたら、作品は、私たちにどのような姿をみせてくれるのでしょうか。

楽しみ方

今回の「じっくり 03 光をかえる、光を感じる」では、通常の展示室で設定している「7月のパリの夕暮れ」の光と、それよりも赤みを帯びた光、青みを帯びた光の計3種の光を、フランスの画家たちと縁の深い土地と時間帯をイメージしてご用意しました。この3種の光をお客さまご自身で自由に切りかえ、作品をご覧いただき、作品の表情の変化を感じていただくことをめざしています。

3種類の光でご覧いただく絵画は、印象派の画家でうつろう光の効果を描きつづけたクロード・モネ(1840-1926)と、モネをはじめとする印象派の後継者といえる画家、ピエール・ボナール(1867-1947)の作品です。光をかえることでみえてくる作品の表情の変化、そして画家が絵画に描きこんだ光の表現をお楽しみただければ幸いです。

クロード・モネ 《エトルタの夕焼け》

クロード・モネ 《エトルタの夕焼け》 1885年

ピエール・ボナール《浴槽、ブルーのハーモニー》

ピエール・ボナール《浴槽、ブルーのハーモニー》 1917年頃