知ルドン

2018/06/27

ルドンの眼 ― 進化論と一つ目巨人

ダーウィンの『種の起源』(1859年、仏語初訳は1862年)を連想させるタイトルの版画集『起源』に登場する、巨大な一つの目玉を持つ怪物。この怪物の名称としてタイトルに付された「ポリープ」とは腔腸動物の分類のひとつ。このシリーズのなかでルドンは、生物学の用語を用いて奇妙な怪物たちに説明を加えています。


「見るということは、おのずから物事の関係をつかみとることなのだ」と語るルドンにとって、「眼」は不可視なる幻想の世界をみる行為そのものを象徴しています。ルドンの絵画には、しばしば大きな目玉が登場し、気球や花や一つ目の怪物などさまざまなモティーフの一部として描かれています。