特別展示

抽象へ―新収蔵作品を中心に

会期:2018年3月17日(土)-7月16日(月)
会場:ポーラ美術館 展示室2

人や風景など、現実にあるものや想像した形象を具体的に描いた絵画を、具象絵画と呼びます。ポーラ美術館の絵画コレクションは、人物画、静物画、風景画など、
そのほとんどが具象絵画です。しかし20世紀に入り、多くの画家たちが、より多様な絵画の可能性を実験的に探究し、具象から抽象へと向かいました。
たとえば、現実の事物から、色、形、立体感などを抽出して表現する。芸術家の内面に湧き上がる混沌とした感覚に、絵具を用いて秩序を与えようとする。あるいは、絵具やカンヴァスといった画材の物質感を強調し、描くという行為そのものを表現するなど。絵画とはなにか、描く行為とはなにか、という問いに迫ろうとする、
さまざまな絵画の取り組みがなされていきました。
1907年にピカソとブラックが創始した「キュビスム」は、幾何学的な分析と再構成により、具象的な表現から絵画を解放しました。この「キュビスム」が突破口のひとつとなり、日本においても抽象絵画の潮流が生まれます。
本展示では、抽象へと向かう絵画の表現を、ピカソ、ブラックらの作品から、オノサト・トシノブ、菅井汲、堂本尚郎、山田正亮らの、新たに収蔵した戦後日本の抽象絵画の作品を中心に紹介いたします。

菅井汲 《太陽の森のパーキング》 1966年297

菅井汲 《太陽の森のパーキング》 1966年
油彩/カンヴァス 169.4 x 130.5 cm
©K.SUGAI&JASPAR,Tokyo,2018 E2999

f堂本尚郎 「連続の溶解」 1966年切り抜き297

堂本尚郎 《連続の溶解》 1966年
油彩/カンヴァス 152.5 x 153.0 cm

山田正亮 《Work C.88》 1961年297

山田正亮 《Work C.88》 1961年 油彩/カンヴァス 161.6 x 97.2 cm