西洋の化粧道具

揃い物の美の系譜

会期:2017年10月1日(日)-2018年3月11日(日)
会場:ポーラ美術館 展示室4

18世紀のロココ時代から20世紀はじめのベル・エポックまで、西洋の化粧文化は華やかに開花し、時代と共に変化していきました。18世紀の技巧的な化粧を象徴する「パッチ」(つけぼくろ)を入れるパッチボックス、旅行が盛んになった19世紀の移動に便利な化粧ケース、女性の社会進出を後押しする20世紀の携帯用化粧セット。化粧道具の変遷を辿っていくと、当時流行のメークやファッションはもちろんのこと、女性の生活の様子をも読み取ることができます。
また、美しい装飾が施された化粧道具からは、単なる用途を持った道具ではなく、身辺を彩る調度品として女性たちが心を配り、大切に扱っていた様子が伝わってきます。中でも化粧瓶やパウダーボックス、鏡などが同じ意匠で揃えられた化粧セットは、化粧道具に対する女性の並々ならぬ思いを映す品々だといえるでしょう。
本展では化粧道具コレクションの中より、18世紀から20世紀にかけての代表的な化粧道具をご紹介します。《あやめ文銀製化粧セット》をはじめとする、機能性と美しさを兼ね備えた、揃いの化粧道具の数々。これらを手にした女性の華やぐ心を想像しながらご覧いただければ幸いです。

キューピッド花文つけぼくろ入れ(パッチボックス)

《キューピッド花文つけぼくろ入れ(パッチボックス)》
18世紀

h234_珊瑚象嵌化粧ケース

《珊瑚象嵌化粧ケース》
19世紀中頃

w234_花文マイクロモザイク手鏡

《花文マイクロモザイク手鏡》19世紀後半

h234_連珠文銀製手鏡

《連珠文銀製手鏡》19世紀後半ー20世紀初頭

w300_ルイ16世様式ガラス化粧セット

《ルイ16世様式ガラス化粧セット》 19世紀後半

h242_あやめ文銀製化粧セット

《あやめ文銀製化粧セット》 1903-1907年

h242_青エナメル装飾ジップ付き化粧ケース

《青エナメル装飾ジップ付き化粧ケース》 1930年代頃