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肖像の100年 - ルノワール、モディリアーニ、ピカソ 2009年3月14日(土)→9月6日(日) 9:00 - 17:00会期中無休

 肖像は、古代より絵画・彫刻に表現されてきた伝統ある主題です。時の権力者たちは、力を誇示するために自らの肖像を記念碑的な彫刻やコインのデザインで示しました。墓碑彫刻では、故人を忘れないために生前の姿が表わされました。その後も、王侯貴族や上流階級の人々の肖像画が数多く制作されてきました。

 19世紀にも肖像は描かれています。それらの多くは、上・中流階級の人々をモデルとし、そのステータスを表わすものでしたが、ピエール・オーギュスト・ルノワールら印象派の画家たちにとって、同時代の人々を描くということは、芸術の同時代性を強調することでもありました。また、人間の姿をありのままに写し出す肖像写真の登場は、人間の内面の表現や多様な人物表現へと肖像を向かわせました。アメデオ・モディリアーニなどエコール・ド・パリの画家たちは、親しい人々をモデルとして選び、内面を探りつつ独自の様式で描いています。20世紀絵画の巨匠、パブロ・ピカソは、肖像を絵画の造形的な実験のモティーフとして多様な作品を制作しました。

 本展覧会では、当館収蔵のルノワール、モディリアーニ、ピカソなどによる肖像画と、国内美術館所蔵の肖像写真やアカデミスムの画家たちの肖像画などによって、19-20世紀の西洋の画家たちが人間とどのように向き合い、その姿を描いてきたのかを探ります。

作品リスト

《婦人像(C.D.夫人)》

アメデオ・モディリアーニ
《婦人像(C.D.夫人)》
1916年頃
油彩/板

《ベンチにて》

エドゥアール・マネ
《ベンチにて》
1879年
パステル/カンヴァス

展覧会は、3部で構成されています。

第1部

《レースの帽子の少女》

ピエール・オーギュスト・
ルノワール
《レースの帽子の少女》
1891年
油彩 / カンヴァス

第1部「ルノワールと19世紀の肖像」では、19世紀後半のフランスで活躍した印象派の画家たちが描いた肖像をご紹介します。

この第1部では「肖像画と写真」という特集展示を設け、印象派とほぼ同時代の19世紀後半に活躍した写真家ナダールが撮影した肖像写真や、アカデミスムの画家ウィリアム・アドルフ・ブグロー、ジャン=ジャック・エンネルの肖像画を展示し、19世紀の肖像をめぐる状況を概観するとともに、それぞれの関係を探ります。

第2部

《ルニア・チェホフスカの肖像》

アメデオ・モディリアーニ
《ルニア・チェホフスカの肖像》
1917年
油彩 / カンヴァス

第2部「モディリアーニとエコール・ド・パリの肖像」では、1900-1910年代に世界中からパリにやってきた外国人の画家たち -「エコール・ド・パリ」(パリ派)- が描いた肖像を展示します。

この第2部では、「女性像とファッション」という特集展示によって、エコール・ド・パリの画家キース・ヴァン・ドンゲンやキスリングの作品に描かれた、19世紀末のベル・エポックから1920年代にかけてのファッションの変化を明らかにし、そこに表われた女性の社会進出の様相について考察します。

第3部

第3部「ピカソの肖像」では、ピカソがその生涯で展開したさまざまな絵画様式で制作した肖像を集めて展示します。ポーラ美術館には、ピカソの初期の人物画から青の時代、キュビスム、新古典の時代、その後の1960年代にいたるまでに制作された作品が収蔵されています。これらの作品において、ピカソがモデルとなる人物たちをどのように表現したのか、その変遷をたどります。

建築写真:石黒 守
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