コレクションの代表作

ポール・セザンヌ (1839 - 1906)

ポール・セザンヌ 《プロヴァンスの風景》

1879年 - 1882年 油彩/カンヴァス 54.7 x 65.5 cm

展示中

セザンヌの芸術は、彼の故郷プロヴァンスなくして語ることはできない。「私はこの地方の持つ輪郭線が好きなのだ」と語ったように、形態のデッサンと色彩に関して探求を続けるセザンヌを満足させる豊かさを秘めていたのは、故郷の風景であった。

本作品は、プロヴァンスの青い空、山の斜面に建つ赤い切妻屋根とクリーム色の壁の家、そして斜面を覆う緑の木々といったように、対象すべてがあざやかな色彩で描かれている。これらの色彩の面は、降り注ぐ南仏の陽光の感覚と空間の広がり、そして物質的な量感や存在感全てを孕んでいる。画面の大部分を占める緑の木々は、リズミカルに並べられた長方形のタッチによって描かれ、画面全体の統一的な構築を目指すセザンヌの意図がうかがわれる。


プロフィール

エクスの裕福な家庭に生まれ、絵画の道を志す。

青年時代の友人には、後に小説家として大成するエミール・ゾラがいた。パリで印象派の運動に参加するものの、この一派の移ろいゆく瞬間の表現に飽き足らず、その後は故郷プロヴァンス地方を拠点として、堅固で厳格な絵画の制作に励む。

1890年代のパリで名声が急激に高まり、マティスやピカソをはじめとする20世紀の芸術家たちに多大なる影響を与えた。

ポーラ美術館の収蔵するポール・セザンヌのコレクション

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