仕立屋

作家名
レオナール・フジタ (藤田嗣治)
制作年
1959年頃
技法・素材
油彩/ファイバーボード
サイズ
15.0 x 15.0 cm

レオナール・フジタ (藤田嗣治) 《仕立屋》 1959年頃

作品解説

〈小さな職人たち〉フジタがパリで働く貧しい人々に向けたあたたかいまなざしは、〈小さな職人たち〉をはじめとする絵画だけでなく、彼の文章からも感じられる。フジタはその著書『巴里の横顔』(1929年)や『巴里の昼と夜』(1948年)で、パリの街でよくみられる典型的な人物を取りあげ、彼らの特徴について詳しく語っている。そのなかから〈小さな職人たち〉の連作に描かれている職業に触れた言葉を、図版に添えて掲載した。……もっとも、パリの町にタクシーの出来たのは、そんなに古い事ではないので、その昔は、馬車がパカパカと歩いていた。その御者をコッシェといって、今でも僅かの数ではあるが、タクシーと共に働いている。(中略)およそこの人種ほどパリの隅々をよく知っている人種は、パリにも少ないだろう。だからもし、諸君が、多少ロマンティックで、あまりに、実利的な見物をしたくないならば、この小父さんに頼むのが一番いい。何故なら、同時に、ガイドを雇った事にもなるのだから。-『巴里の横顔』67頁